一戸建て住宅を考える

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更新日 2010-04-05 | 作成日 2008-08-22

一戸建て住宅を考える

 多様な価値観と氾濫する情報の中で、自分が本当に必要としている家がどのようなものなのかを探し出す事は、大変な事だと思います。BBQが出来る家が欲しいと思っても、友達がたくさん集まる家が良いと思っても、それが本当にこれから何十年住む家にとって優先的に考えるべきものなのかどうか・・・(否定しているわけではありません)。真っ白でシンプルな家が良いと思っていたのに、ある日欧州旅行へ行って美しく飾られたホテルを見て考えが変わったり、インテリア雑誌に載っている和テイストのお洒落なインテリアを見てなぜかアジアン家具のお店を物色してみたりする。書店で家づくりのノウハウ本を買い込み、日曜日には家族でモデルハウスを見物に行く。家づくりとはそんな事の全てを一つ一つ昇華させ、自分が本当に望むものを探し出す作業なのです。そしてそれはひょっとすると自分探しの壮大な作業になってゆくのかもしれません。(かといって、どこぞのサッカー選手のように「旅に出る!」事はありませんが!)私たち建築家の最初の仕事は家を建てたい方を「旅に出す」事無く、自分に最も合った家を見つけ出すお手伝いをする事だと考えています。
 一方で私たちには一つの確信があります。設計理念でもある「永く愛される家をつくる」事が最も大切なことだと言うことです。永く愛される家とは何か!どうすれば永く愛される家になるのか!そのさわりを少しだけ紹介してみます。

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永く愛される家

その1.家を時間軸で考える

家族の成長や、家族構成の変化に対応する事が可能か!
家は一度建てたら何十年も住むものです。かつてのように買い替えを繰り返してゆく方法は不可能な時代です。一度建てたら売却は難しいと考えるべきです。これからの家は住み替えるのでは無く、住み続ける事が出来る家をつくる事が大切です。家族の成長、家族構成の変化、趣味趣向の変化に柔らかく対応できる事が大切だと考えます。

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永く愛される家

その2.堅牢である事

 構造的欠陥が社会問題となって久しいですが、末永く頑丈であり続ける家をつくる事は何に置いても大切なことです。木造、鉄筋コンクリート造、いずれにおいても正確な構造計算と厳密な施工監理が肝心です。堅牢である事は永く愛される家の基本にあります。

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永く愛される家

その3.維持管理が可能かどうか

 メンテナンスの掛からない家にして欲しいと言われる事があります。新聞テレビで、メンテナンスフリーを売り物にした建材や住宅を見る事があります。しかしこれはメンテナンスが不要なのではなくメンテナンスが不可能なものなのです。不可能とはつまり、ある日突然問題が起きた時に、修復が出来ないという事です。そもそもこれまでの家のように寿命が二十数年であれば、そのようなもので良かったのかもしれません。しかし永く愛される家は子供の世代にまで引き継ぐ家です。メンテナンスが出来る家でなくてはなりません。メンテナンスを行う事で家族と共に育つ家をつくらなくてはなりません。それが永く愛される家の秘訣なのです。

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永く愛される家

その4.環境にやさしいか

 電気やガスを浪費する事によって快適さを保とうとする環境づくりは既に限界がきています。最小限のエネルギーで快適さを如何につくり出すかが鍵となります。充分に配慮された断熱計画と適切な陽の光や風の取り入れ。暖冷房が必要な期間を極力短くする事で省エネになり、環境に寄与する事が出来るのです。当たり前の事であり、設計の基本なのですが、これがなかなか知識と経験がものを言うところなのです。

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永く愛される家

その5.本物の素材と本物のデザイン

 雑誌やインターネット!様々な媒体で素敵な住宅や美しいインテリアが紹介されています。昨今の建築はファッション業界の流行のようでさえあります。一生住む家がこんなもので良いのかと思ってしまいます。家は生活を受け持つ器です。住む人が日々を過ごす器です。いつまでも変わらないデザインでありたい。一過性の価値観に流されないデザインでありたいと思います。

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佐々木善樹が手がけた一戸建て住宅作品を御覧下さい。